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2006.8.3 日常日記

質疑応答

先日納品した産業フェアポスターについて、わたくしの姉からいくつか質問等ございましたので、簡潔にこの場で答えさせていただきます。

・あれはパンダですか?

あれはもうパンダです。他に猫くん、熊のぬいぐるみくん、たいやきくん、イカ君、カマキリ君などがひっそり居ます。どれも全然葛飾区と関係ないです。

・あの緑の耳の人は何かの葛飾区民たる精神的象徴か何かそのあたりを暗示しているのですか?

あれはレヴィ・ストロースが指摘するところの、共同体社会によって生み出された構造主義的な祭事によって興奮してしまった人のありがちな姿をスーパーフラット的に表現しています。

ちなみに、全登場人物に、いちおう裏の設定みたいなのがあります。

・その昔、君がこち亀を熱心に集めていたことは、今回の製作過程で何か影響を及ぼしたのでしょうか?

最初の打ち合わせのときに亀有駅に降りて、天才彫刻家ジャコメッティの作品を凌駕するであろうクオリティの「両さん像」を見たときには、開いた口がふさがりませんでした。あと亀有駅前の交番を見てなんだか特別な感情を抱き、和みつつも「普通の交番じゃねえか!」と突っ込んでいる自分にも驚きました。でも今回の作品にはあまり関係ないと思います。でもプレゼンのとき「僕はこち亀が好きなので漫画的表現にしたいです」とは言いました。じゃ影響あるんじゃんね。

ていうかこち亀の65〜68巻くらいの表紙の、みんなで神輿かついでる絵と今回のポスターはちょっと似てるかもしれないですね。

・どちらかというと、このポスターを葛飾区の役所の人に通したという事実がすごい。

いまだ信じられませんが、通すためにあらゆる策を講じたのもまた、事実であります。でもデザイナー選考のときに喪中はがき展とかトタン屋シャッター画を見せていたので、これ見せて通ったんだったら、何やっても良いんだろうとは思っていました。