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2010.8.12 日常日記

大阪3日目、甲子園

大阪の三日目は、起きてすぐに電車に乗って、甲子園球場へ。

前夜は、ホテルの空調が僕には寒すぎて、真夏だというのに布団にくるまって寝た。起きてもまだ体の芯が寒い。

甲子園球場は、高校野球をやっている間は、外野席は無料なのだという。まるで公園みたいではないか。甲子園の近所に住んでいる人は、テレビで高校野球を観戦して、試合がおもしろそうになったら、いそいそと球場まで足を運んで、クライマックスを生で堪能するらしい。

そんな情報を小耳に挟みながら、僕はおもむろに施設に入り、レフト側の席に座ってみる。たまたまTwitterで、著述家の石黒謙吾さんが、地元石川県の高校を応援するために、偶然にも甲子園に来ていることを知る。石黒さんは住んでいる家もすぐそばだけれども、同じ日の同じ時間に、兵庫県の同じ場所にいるということが、不思議だった。

野球を観戦するのは、中学生のときに父親につれられて、東京ドームで広島×巨人戦を観た以来だ。それと比較すると、まずもってその開放感に驚いた。真っ青な空と、輝くような天然芝の対比が美しい。そして、音も良かった。多くの人が、客席でざわざわと話したりするささやかな雑音にかぶせて、野球の動作音や、応援団の鳴りものの音が、ステレオみたいに両耳に入ってくる。気持ちよかった。氷を買って、ストローで吸いながら、しばらく野球を楽しんだ。暑さもちょうどよく、朝からの体の冷えも完全に回復した。

こうなると、ビールを飲まずにはいられない。ビールの売り子のお姉さんは、それぞれアサヒだのキリンだののリュックを背負って、激しい戦いをしている。少しぬるいビールを飲むと、がぜん野球観戦も楽しい。

けっきょくこの日の第二試合の終了まで観戦して、そのあと、海が近いというので海辺まで歩いていった。ところが照り続ける太陽にやられたのか、軽く熱中症のようになってしまった。とはいうものの、どこまでも続く平坦な道に、海から吹く浜風は、本当に気持ちがよかった。そういえば、甲子園球場で周りの人が食べていたカレーライス、おいしそうだったな。もし次に行くときは、あれを食べよう。

2010.8.10 日常日記

大阪、その2

大阪二日目は、自分が生まれた街を見ようということになって、千里中央まで行った。ここで2歳まで暮らしていたらしい。親から、当時住んでいた団地の建物をあらかじめ教えてもらい、そこまで足を運んでみた。さすがに何一つ覚えていない。ふいに「引っかかる」情景はあった。クリーム色の円の砂場、建物の斜め前の公園の鉄棒、それから、少し離れたところにあるY字路。特にこのY字路は、しばしば夢に出てくる。しかし、けっきょくは団地というのは、どこも似たり寄ったりなので、自分の記憶が、この団地のものなのか、はっきりとしない。

その後、セルシーという駅前の広場みたいなところに行く。陽気な音楽と色づかい。「ニュータウンの休日」を絵に描いたような風景だった。居心地は良かった。

近くの古い喫茶店でレモンスカッシュを飲み、電車に乗って、通天閣を見に行った。すばらしい街並に興奮した。あこがれだった串カツを食べて、電車でなんばまで行き、ホテルのある心斎橋を中心に、いくつか飲み屋をめぐる。味穂という店のたこ焼きが、あまりに美味しくて感動した。たこ焼きはフニャフニャが良いと主張する人たちの言っていることが、やっと理解できたような気がした。