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2011.3.26 日常日記

節電の風景

久しぶりに電車に乗ると、車内の灯りが消えていて、良い感じだなと思った。広島にいた頃、ちんちん電車はこの暗さだったような記憶が、ふとよみがえった。最近は夜の街も薄暗くて雰囲気がいい。言い方は悪いけれど、昨今の節電状況は、太りすぎた人に病気が見つかって、食習慣を直しているようなものだなと感じた。悪いことではない。

新宿を歩くと、街は平穏を取り戻している。紀伊國屋で仕事で必要な本を購入。大丈夫と言い聞かせてきたけれど、やっぱり最近、精神的にきつい。僕の勝手な理由で、締め切りを先延ばししてしまった。どうも集中できない。0から1をつくることに、ときめけない。ベルグでビールとソーセージを食べた。雑多なこの店に、マグマのように溜まっている、もの言いたげな空気は心地良い。

2011.3.24 日常日記

今日もお茶を沸かす。

先日は友人の映画撮影。あまり手伝いをするのが(実務能力的な意味で)得意ではないけど、何か役に立てないかと思っていたが、エキストラを集めて、自分もエキストラをすることならできる。ずっと仕事ばかりだったので、ビジネス的な意味を一切伴わない映画撮影はとても懐かしく、また楽しかった。今ちゃんとこういうふうに作れていることって、すごく良いことだと思うよ、と言おうとしたけど、言うタイミングがなかったので、ここで書いておこう。

その日はそのままエキストラメンバーとお昼からビールを飲みながらカレーを食べて、解散。そのあと家に帰ると、コクッと眠ってしまった。夕方に起きて、飲みに行った。

ニュースでは、東京の水道水を乳児が飲まないようにと言っていた。それを聞いたとき、僕はもうすでに水道水を沸かしたお茶を飲んでいた。前日までは、水道水は安全という前提ですべてが報じられていた。もし基準値を超えたら、というような仮定の話はどこにもなくて、今日になって急に、専門家らしい人が「水を煮沸すると逆にヨウ素は濃縮される」とかなんとか言い出している。後だしじゃんけんの連続に付き合うのは、なんだかもう、面倒くさい。小さい子どもを持つ親が神経質にならざるを得ないのは当たり前だ。それ以外の人は、がばがば水道水を飲んでいいんじゃない? とか思った。さっそく今日もお茶を沸かしたよ。