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2011.9.12 日常日記,映画

よく考えると毎年9月はこんな感じ


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Parallels Desktopのバージョンアップに、なぜか膨大な時間が割かれているので、その間に日記でも。

先月見た映画。

イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ

世界で最も有名なストリートアーティストであるバンクシーの作品。しかし映画は彼の話ではなくて、ストリートアートが大好きなティエリーが、ただ大好きなだけだったのが、アーティストとして本当に個展を開催するまでのドキュメンタリー。映像自体が面白いというものではないけれど、映画のテーマは「作品が本物なのか見極める目を持ちなさい」というもの。つまりこの映画に描かれている対象が本物か偽物かということが問われている。その構造自体をメタ的に楽しむという作品だろう。

実際に、未だに、「ティエリーはバンクシーなのでは?」という疑問が消えない。(調べたら、ティエリーはきちんと実際に活躍しているようだけれども。。。)正攻法に映画を作るのではなくて、あくまでもストリートアーティストとしてのスタンスで、自分の得意な手法を映画にそのまま持ち込んだバンクシー監督はやはりただ者ではないというか、頭いいなぁと思った。

ブンミおじさんの森

病気が悪く、森の中で療養するブンミおじさんに、死期を悟った精霊たちがやってくるという話。死期を悟った人が、世界を見る目がちょっと変わりそうな感じって、分かる気がする。そういう言葉にできない精神的な世界を、素晴らしい表現力で映像に落とし込んでいく。ストーリー自体はよく分からないところも多いのだけれども、個人的にはすべてが「意味は分からないけれどしっくりきた」。それがすごく不思議で、やはりタイの映画なので、同じ東洋的な自然崇拝的な宗教観があるからなのかな? とか思った。もしそうだとしたら、西洋人が見たらどういう感想を持つだろうか? とにかくこの作品は、小説でも彫刻でも写真でもなく、映像でないと表現できない領域を扱っているなと思った。

ラストシーン界隈の意味だけれども、僕としては、ひとつの肉体には、先祖からのあらゆる精霊が同居している、ということを表現したかったのではないかと思った。ひとつの個体が、ひとつの精神で成り立っているとは限らない。実際に先祖からのつながりの中で、自分は生きているわけだし。そういう哲学的なことも考えさせられた。

2011.8.23 日常日記

関西2011 淡路島へ

この日は丸一日空いているということで、数日前からどこに行こうか迷っていた。どうもなぜか、京都に行こうという気持ちにならない。神戸は最終日に残しておきたい。そうなると浮上してきたのが淡路島だった。何人かに淡路島の評判を聞いてみると、そこに行くことを勧める人は誰もいなかった。僕の妙なセンサーは敏感に反応し、「この島に行かないでどうする」と思った。

そう決定したのが前夜12時すぎだったので、車の手配に困った。24時間営業のニッポンレンタカーにさっそく電話するも、断られてしまった。翌朝トヨタレンタカーに連絡して、「15分後に予約できますか?」とダメ元で聞いてみると、問題なく車を手配できますということだった。なんというか、日本の看板企業の凄みを感じた。


大阪の手荒い運転の車に四苦八苦しながらも、どうにか心斎橋から高速に乗って、明石海峡大橋を渡ると、そこにあるのは、穏やかな島ののんびりした風景だった。ニュアンスとしては、東京から見た伊豆半島、もしくは房総半島といった感じだろうか? 淡路SAで地図をもらって、さっそく本日のドライブルートを練る。紀淡海峡を眺めながら、福良港に行き、渦潮を見て帰るルートで行くことになった。その途中にハモ料理が美味しいらしい沼島という離島もあって興味津々だったけれど、時間の問題であきらめた。

南淡路水仙ラインという道を走った。眼前には太平洋の波が荒々しく打ち付けられていて、それを眺めながらのドライブは気持ち良かった。この道の途中には「ナゾのパラダイス」という施設があって、どうみてもいかがわしく、施設の前で車を駐車して数分、入場するか迷ったけれど、やはり時間の問題であきらめた。僕もすっかり大人になってしまったのだなと思った。


お昼に魚介類たっぷりの海賊うどんと、たまねぎたっぷりの淡路島カレーを食べた後、福良港からはうずしお観測船に乗った。立派な船だ。5年くらい前、鳴門大橋の上から渦潮を見た。そのときも凄いなと思ったけれど、船上から見る渦潮は、より迫力があった。波の力というのはすごいな。多方向からの波がちょうど橋の下で打ち消し合って、次々と渦を形成する。本当はビールを飲みたかったけれど、運転して帰らないといけなかったのであきらめた。

帰りは大変な渋滞に巻き込まれてしまった。トヨタレンタカーの人に、「帰りは混むから、1〜2時間、時間に余裕を見ておいたほうがいい」とアドバイスされていたので、それを守ったのが功を奏した。うっかり「ナゾのパラダイス」なんかに行っていたら大変だった。返却時間10分前にゴールに滑り込んだ。淡路島、急ぎ足だったけれど、僕はこの島、好きだなと思った。

その後、近くの「味穂」というたこ焼きなんかを売っている居酒屋で打ち上げ。ここは昨年も行ったけれど、美味しいな。もっと他の素敵なお店も知れたらいいのだが、手がかりがない。