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2011.5.19 日常日記

パフォーマンスアーティスト

ずっと日記を書いていなかったけれども、GW前後から精神的な体調がとても良くなってきて、順調に仕事に集中できている。逆に集中できすぎているのが少し怖い。いずれまた落ちてしまうな、という気配はある。

5月の陽気で、庭で育てている色々な植物が芽を出したり、新しい葉っぱを作ったりしていて、これが見ていて楽しい。全滅したと思ったフウセンカズラの鉢からは、立派な二代目が生まれている。芝生は青々としてきた。蚊も少ないし、庭で昼間からビール飲むなら今がいい。

渋谷駅の岡本太郎の絵に、福島第一原発の絵が「付け足された」事件、あれを描いたのは、アーティストのChim↑Pomだったというニュースがあった。その前は広島の原爆ドーム上空で「ピカッ」という文字を飛行機雲で書いて問題になったり、毎回お騒がせの集団だけれども、彼らのことを書かれたニュースを見ていると「なんだかなぁ」と思う。それはつまり、どういう形であれ社会と向き合って、世間を議論に引き込むようなアーティストが、Chim↑Pomくらいしか見当たらないということが「なんだかなぁ」なのだ。

今、これだけの大きな問題が起こっているのだから、色んなアーティストによって、一般社会に向けた表現がもっと多くなされていてもいい。表現方法が拙いとか、単なるいたずらにすぎないとか、批判があるようだけれども、そもそもこの手の社会派パフォーマンス系のアーティストが他に少ないから、比較がしづらくて困る。ポジティブなだけのメッセージや、幸せで美しい世界を表現する人こそアーティストだという見方もあるようだが、そうやって見ないようにしてきたネガティブな部分を的確に突いてくるのが彼らのやり方で、その感情の逆撫でのさせ方は非常に安定している。しかも彼らの表現は、必ず最後にはポジティブに持っていく仕掛けがある。毎回作品を見たり知ったりするたびに、「確信を突くなぁ」と感心させられる。今回も、面白い試みだったと思う。