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2005.9.16 日常日記

都会のオアシス・コジマ

肩、腰、首筋などが痛い。そういう時は、コジマに行く。家からコジマが近いからだ。

コジマに着いたら、真っ先に二階のマッサージ椅子コーナーに駆け込む。ここには最新のマッサージ椅子が20台ほど置いてある。すでに先客が何人もいるが、誰もが、とてもマッサージ椅子を買う気のない面構をしている。もちろん、僕も同じ面構をしているだろう。

マッサージ椅子にも値段のぶれがあり、10万〜40万くらいまで品質はさまざまだ。もちろん空いていれば40万台のマッサージ椅子がいい。この日、僕が座ったF社の椅子は最高だった。

まずは機械で自動的に僕の体を読み取り、最も体にフィットする位置に座面が動く。それから、空気による圧力と、背中に埋め込まれた車輪が肩や腰などをぐいぐいとプッシュしはじめる。

これが安物のマッサージ椅子だと、「ああ、車輪が当たっている」という感触なのだが、高価な機械は、動きがファジーで、さらに強弱のつけ方が絶妙なのか、よく言われる「手で押した感じ」が再現されているのだ。これは気持ちがいい。全自動コースで15分間、僕は極楽の世界に浸った。

もちろん座っていると、おせっかいなコジマの店員が寄ってくる。「どうですか?すばらしいでしょう」などと営業してきやがる。僕の顔を見れば、買いそうに無いのも分かるだろうに。経験豊かな僕は、何度か座るうちに、マッサージ椅子のパンフレットを読みながら座っていると、なにも言われなくなることに気づいた。もちろん中身を読んでいるはずもない。

隣には運動系の女子高校生の団体がきゃっきゃと言いながらマッサージ椅子に座っている。彼女らもベテランである。店員が近くに来たらすかさず「お父さんがマッサージ椅子ほしいって言ってたんだよなあ」と白々しい会話を始める。店員も苦笑いだが、咎めるわけにもいかない。本当に買う可能性がゼロではないからだ。

こうして、今日も、都会のオアシス「コジマ」のマッサージ椅子コーナーに人が群がっている。