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2010.12.4 日常日記,音楽

End Times/Tomorrow Morning

  • End Times (Dig)
  • Tomorrow Morning

ひさしぶりにCDをたくさん買った。まずはEELSの「End Times」と「Tomorrow Morning」を聞いてみた。去年から立て続けにアルバムを出していて、その制作意欲に驚かされる。もう毎回同じメロディ、同じ展開なんだけれども、EELSは僕が学生時代に積極的に外国の音楽を聞くきっかけになった人たちで、とても思い入れがあって、ついつい買ってしまう。全体的に悲しいというか、ふさぎ込みがちな雰囲気で、歌っている人がどうしようもなく汚いかすれ声(←褒め言葉です)なんだけれども、メロディがすごく美しくて、そのアンバランスな感じがすごく好きだ。

昨日は飲み過ぎた。もつ鍋屋から始まって、ハツのユッケというのを食べるが美味しかった。次は、ものすごくウィスキーのそろえのよいバー。一緒に行った友人がウィスキーに詳しく、くさい(というのは合ってるのかな?)スコッチが好きだというとすすめてくれたアードベッグというお酒が美味しかった。マスターに聞いてみると、日本酒やワインの辛さ指数みたいな感じで、「ウィスキーのくささ指数」みたいなものがあるらしく、飲んだ銘柄は、その指数がきわめて高いものだった。けっこう高いお酒だったけれど、味わい深いので、変なウィスキーを2杯飲むよりも、このお酒をじりじり1杯だけ飲んだほうが、結果的には安上がりなんじゃないか、という話になるほどだった。口に含むたびに「うまい、うまい」と言いながら飲んでいたら、マスターがアードベッグ・スーパーノヴァという、アルコール度数が60度くらいのものを、ショットでご馳走してくれた。とても美味しかった。

その後も転々と店を変え飲み歩いて、気づいたら朝まで飲んでいた。後半はあんまり覚えてないけれど、飲みすぎだ。

2010.8.13 日常日記,音楽

円高なのでCDを安く買えた。

円高のことが言われているが、輸出産業にとっては大打撃だろう。そういう人たちが日本の経済を支えているから、円高になると都合が悪い、というのは理解できる。とはいうものの、自分の国の通貨価値が相対的に高まることで、なんでこんなに悲観的な世論になっているのか、経済に詳しくない人間にとっては、なかなか分かりづらい。Twitterで聞いた意見で面白かったのは、「通貨価値=その国の経済価値」という図式が成り立っていないから、結局は為替というのは、単なる通貨と通貨の相対的な関係でしかないという話だった。

円高になると景気が悪くなる、と騒がれても、その根本的な原因は外国にある以上、嘆いてばかりいるのもなぁと思う。もう少し、この「円が高い」という状況を、有利に活用することはできないものだろうか。そういうアイデアを聞く機会がないがために、なんか世の中というのは希望もなく混沌としているなあ、と思ってしまうんじゃないか。まあ自分で考えればいいのか。

そういえば、毎月1万円程度を目安に、amazonで海外輸入版の音楽を買っているのだけれど、だいたいいつもは6枚くらいなのが、今月は数枚多く買えた。これは明らかに円高での小さなよろこびだ。今月買ったCDは当たりが多かった。

MGMTの「Congratulations」。前作の「Oracular Spectacular」を聞いて、すごく良いなあと思っていたけれど、この2枚目の作品は、より良かった。ウィキペディアでは、サイケデリック・ポップパンドと書いてあったけれども、確かにそういう感じ。子どものころラジオとかでかかっていた、古くさい感じをねじって、あら何だか新鮮という音楽。軽くて、安くて、古くて、でも、何の偏見も無くいろんな音楽を100%吸収して、それを全部ポップな音楽に変換させるところが面白いのかな。

Faustの「So Far」。1972年の作品。ここ一年は、こういう古い音楽ばかりを買いあさっている。なぜかというと、前の年代の作品で今も買えるものというのは、いろいろ無謀な実験や挑戦をしているなあと思える作品が多くて、それは今、僕が聞いても、とても刺激的に感じられるからだ。この作品も、細かく色んな実験めいたことが施されていて、とにかく秒刻みで「面白い」と感じさせられた。たぶんこれを作った人は、音楽以外のことに楽しみとかが見つけられないので、音楽制作を通して、感情を消化させたり、自分なりの娯楽性を見いだしたりすることに喜びを感じていたんじゃなかろうか。誰かに喜んでもらいたいとかという意思は感じられず、とりあえずは自分を観客にして、自分のために、聞いたことのない音楽を作ったという感じがした。

ほかは、明日以降。