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2012.4.16 日常日記

東京を奏でる

16日。夜の小沢健二のライブに気持ちが向いて落ち着かない。急な仕事の対応をこなしながら、あれこれ思いを巡らしたり…「天使たちのシーン」を聞きながら、そういえば、これを聞いてからしばらくして、歌詞に書いてあったスティーリー・ダンを、どんな音楽をする人かも知らずに買ったな、とか。

そのまますぐに夜を迎え、初台のオペラシティホールへ。面白かった。飽きさせないように、いろんな仕掛けがある。影絵が可愛らしい。リズムはメトロノームだけ、あとは観客が手拍子で支えていくというスタイルも楽しい。全体としてとてもキラキラしていた。これを今、生演奏で聞くことになるとはなぁ…。しみじみしながら聞き入った。チケットを取ってくれた妻に感謝だ。

ただそのキラキラというのは、気持ち悪さとか、自己啓発臭と表裏一体だな、とも思ったり。そのへんの境界線を、うまいこと超えそうで超えない危うさみたいなものがオザケンの魅力なんだろうとは思うけれど、明らかに、あ、超えたなという瞬間もあったりして。そのあたりとても複雑な時間もあった。

オペラシティのHUBでビールでも飲んで帰ろうと思ったけれど、混雑していたので笹塚まで歩いてみて、良い店があったら入ろうということになった。しかし、あまりこの日のニーズに沿うお店がない。23時台の甲州街道沿いのどんよりした雰囲気は何だろう。よくない夢にでも出てきそうな、不穏な感じ。ほぼ間違いなく、背の高い高速道路でできる暗い影のせいかなとは思うけど。けっきょく笹塚駅近くの、渋い大衆居酒屋みたいなところに入った。明らかに小ジョッキサイズのビールが「ビール(中)550円」と書かれてあるような価格設定。まぁしょうがないか。