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2010.7.16 日常日記

その、こじゃれた飲み屋に置いてあったちゃぶ台は、どこか嘘っぽかった。

前から気になっていた、明大前のこじゃれた飲み屋は良くなかった。案内されて目前に広がるちゃぶ台の光景が、どこか嘘っぽかったのだ。失敗したと思った。外からはちゃぶ台部分が見えなかったのだ。

あくまでも主観的な話だが、いくつかの経験を経て、ちゃぶ台とか、畳とか、コタツとか、そういうのを売りにしていて、かつ若者向けっぽい感じのバーは、基本的にハズレだということが分かってきた。庶民派を気取っておいて、実はヤクザみたいな店が多い気がする。たとえばビール450円みたいな金額で、安いと思わせておきながら、不当に小さいとか。それなら、それなりの値段で大ジョッキを出す焼肉屋のほうがよほど庶民的だ。普通の金額で、普通の量でいいじゃないかと思う。「ちゃぶ台」から連想される接客も、基本的には期待しないほうがいいケースが多い。というか、なんで、ああいうちゃぶ台系の店は、ことごとく、モッツァレラチーズのミニピザとか、クラッカーにキャビア乗っけたみたいなお通しなんだろう。根本的に設定がおかしくはないか。そういう、挨拶した瞬間に嘘をつかれた感じが、苦手なんだろう。

もちろん、ちゃぶ台系の店にも良い店はある。そういうお店はたぶん、「庶民ブランド」では売っていないはず、というか、嘘はついていないはず。ふつうに置いてある分には、ちゃぶ台は好きだ。

明大前のその店の、全体に広がる嘘っぽい庶民性にうんざりし、決して混んではいない店内で1杯だけ頼んだビールが出てくるのに10分かかって、出てきた量が、案の定”不当な量”だったのを確認して、ああやっぱり、と思って帰った。「ありがとうございました」の挨拶だけは威勢がよく、ちゃぶ台の席料もしっかりとられていた。

あくまでも、僕はこういうのは苦手だ、という話。

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久しぶりに、風邪をひいてしまった。個人事業主たるもの、簡単に風邪をひいてはいけないと気をつけていたけれど、背後から襲われるように、あっという間にひいてしまった。「典型的な夏風邪ですね」と言われた。その間、仕事もあったのだけれども、悔しい思いをした。また夏バテになったりしないように、食べ物にも気をつけよう。今はすっかり治りました。