「恋の前厄」展
ここ一週間くらいは比較的、気持ちが安定しており、仕事なり制作なりを順調に進めることができています。この状態を継続させることが当面の課題です。
さきほどミヅマアートギャラリーに、僕の最もシンパシーを感じる現代美術作家、会田誠の新作展『「恋の前厄」展』に行ってまいりました。
ドアを開けた瞬間、会田誠ご本人が居りました。
当然ぼくはダメ工房のコンテンツでも書いているように、話しかけることはできなかったわけで、狭い展示空間の中、会田誠とふたりきり、無言でぽか~んとした時間を過ごしたのでした。
作品は相変わらずです。
顔がアスキーアートな6人が載ったワンボックスカーに3つの練炭が置いてあるきれいなグラフィックデザインが100個くらいコピーされている作品、大量の女の子が盆栽の上で増殖している作品、などがありました。
その中でも「おにぎり仮面の小さすぎる旅」という映像作品は興味深かったです。
内容は、でっかいおにぎりをかぶった「おにぎり仮面」の旅を追っていくシリーズものなのですが、朝目が覚めて天井を見るだけで1話が終わったり(たしか「起床」というタイトル)、のそりのそりと玄関のドアを開けるだけで終わる「出発」(旅立ち、だったかも)等、どれも発想が小学生レベルです。全20話らしいですが、僕が見た段階では3話までしかできていないようでした。
ほかにも1月21日限定での公開のようですが「日本に潜伏中のビン・ラディンと名乗る男からのビデオ」など、会田誠の映像作品にはそそられるものがあります。
以前大学の授業で、彼がアメリカで発表した「イデア」という作品(壁に大きく「美少女」と書いて、それを見ながら裸でマスターベーションをするパフォーマンスを記録した映像)」を見たときには、「やられたな」と思ったものです。
まだうまく言葉には出来ませんが、僕も取るに足らない映像の小作品を何らかの形で放出したいと、前々から思っているので、このような”どうってことのない”映像を作品として出品する意味はよく分かるのです。
※僕の作品の例でいえば、創作喪中はがき展で公開した映像「喪中はがき全国行脚」は、僕がいま一番やりたい映像展示の方法です。
会田誠について自分の思うところを語ると長くなるのですが、とにかくここまで表現のレベルを徹底的に浅く(≒幼稚に、バカに)できるのは、たぶん会田誠だけなのです。もちろん形をなぞることは誰にでもできるわけですが、それは必ず会田誠に比較され、会田誠ほどの価値が与えられる可能性が低いと思います。それは複製美術におけるアンディ・ウォーホールが持っている存在感に近いものがあると個人的には思っています。







