2007.2.14

OpenSky 2.0展

数日前だが、初台にあるICCという美術館に、八谷和彦さんの展示「OpenSky 2.0」を見に行った。

この人は色んなことをやっているが、ポストペットを作ったり、バックトゥーザフューチャーに出てくる「浮かぶスケボー」を実際に作ったりしている。今回は、もう長年やっている「風の谷のナウシカに出てくる一人乗りの飛行機」を実際に作ってみよう、というプロジェクトのプレゼンテーションである。

とにかく見応えがある。実際に作られた飛行機の設計図、構想を書いたエスキースから実機展示、飛行テストの写真、映像記録、ドキュメンタリー、フライトシミュレータ、怪しげなゲーム、最後には萌え声のインフォメーションラジオまである。プロジェクトの全貌、魅力をつかむには、充分な情報量である。

結局やっていることは「飛行機を飛ばす」という行為をあらゆるメディアで焼き直しているに過ぎないのかもしれないが、そもそもこの「飛行機を飛ばす」ということの規模の大きさと、子どもが食いつくロマンチックさのパワーも壮大なもので、そのパワーの強さで展覧会を引っ張っている。プレゼンテーション型の展示としては成功していると思った。(2005年の横浜トリエンナーレでは、この手のプレゼン型展示の作品でつまらないものが多かった…)

写真にしても すべて地平線に高さを合わせて展示をしたり、映像も細かいところでユニークな演出を入れてきたり、フライトシミュレーションのためのゲームも凝っているし、あらゆるところで気が利いている。この気の利かせ方に、作者の表現力を感じる。

僕はプレゼンテーション型の展示をする作家さんは、軒並み好きである。小沢剛、明和電機、ヤノベケンジ…。同じ土俵に並べるのもナンだが、僕の「喪中はがき展」もこれらを意識したものではある。これらは、ある種の啓蒙活動をやっているようなものだ。どちらかというと作品そのものよりも、脳みそを展示している。つまりコンセプチュアルアートの世界だけれど、そこはしっかりプレゼンテーションされるので、分かりにくいことはあんまりやらないのである。

こういうタイプの展示は飽きないし、楽しめる。一種のエンターテインメントだ。僕はエンターテインメントをやりたいから、今回の展示なんてのはしっくりくるし、共感できる。こういうタイプの作品を、もっともっと見たいと思った。

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