2007.3.20

日本マスコミ「臆病」の構造

なかなか午前中に起きられない今日この頃、なんと今週は、J-WAVEの「M+」のDJ TAROの代役に南美布が帰ってくるという話じゃありませんか。それで、それを聞きたいがために強引に起きました。そして聞きました。良かった~気持ちいい。太陽&ミブーが気持ちいい。VIVA!!

日本マスコミ「臆病」の構造―なぜ真実が書けないのか (宝島社文庫)

読んだ本 
ベンジャミン・フルフォード著 『日本マスコミ「臆病」の構造―なぜ真実が書けないのか』

洋題は”Japan’s Chicken Journalism”です。Chicken Journalismって楽しい響きですね。20年も滞日しているカナダ人記者は、日本の悪いところは「政・官・業・ヤクザ」の鉄の四角形であって、これが日本経済低迷の諸悪の根源だと言っている。そして、この諸悪の根源を知っていながらも報道しようとない日本のジャーナリズムは”Chicken”だと、具体例をあげて説明する。まあそういう内容です。

取り上げる対象としてイラク人質事件の「自己責任問題」から皇室報道、武富士、NHK問題、ソニー凋落、住専、そして差別にまつわる自主規制の話などと、多岐にわたるが、いずれもパンクにぶった切っていて気持ちがいいです。

この人の根底には、ジャーナリズムとは真実を追及する正義感に裏打ちされていないといけない、という信念がある。そういう意味で、これは多分皮肉も交えているのだと思うが、日本で最も信頼できるジャーナリズムは「右翼の街宣車」らしい。これに大衆週刊誌、夕刊紙、大手新聞、民放テレビが続き、そして一番信頼できないのがNHKと言っている。(インターネットには触れていないが、たぶん右翼の次くらいには来るんじゃないだろうか?)

そういえば森達也監督がオウム信者を追った映画『A2』では、右翼の幹部が世間の潮流に逆らってオウム信者の人権擁護に傾くあたりを捉えている。この右翼の幹部の言うことが、なかなか正論を突いていて関心させられる。同じく『A2』では、オウム信者と地域住民が仲良くなっているのに、それを知っていながら報道できない新聞記者・テレビ記者の姿をとらえている。

この『A2』という映画が訴えたいところと、カナダ人記者が本著で言いたいところは、大して違わないだろう。要は「真実を見て、それを書け(撮れ)」ということだろう。「たったそれだけのことが、何故できないのだ? いったい何が、真実を書くことを妨げているのか?」ということだ。

そして、森達也の場合は『放送禁止用語』についてのドキュメンタリーで、その問いに答えている。その答えは、カメラを鏡に向けたとき映し出される、自分自身(森達也)の姿だった。本書では同じような答えにくわえて、もう少し明確に答えようとしているが、特に強調しているのは記者クラブ解体のようだ。

写真は、須田さんに連れて行っていただいた、環七沿いの超あやしい中級ユーラシア料理店「日の丸軒」でのひととき…。

コメントする