東京に暮らす
最近くり返しくり返し聞いているのは、Loose Furの「Born Again in the USA」というアルバム。2年前の作品で、当時はアンドレア・ポンピリオのラジオ番組でかかっていたりしたのだが、買ったのはつい最近。もともとWilcoもJim O’rourkeも大好きなので、できあがりもある程度想像できていたのだが、前作と比べるとWilco色が強い印象。地味なんだけど何度も聞いてしまう。
この謎なPVは正式なものなのかどうか。日本が大好きで若松孝二監督のあさま山荘事件の映画に個人で出資までしたというJim O’rourke氏ならやりかねない。
関係ないけどTENORI-ONがほしい。音楽もやってみたいな。父島のジニービーチで、青い海を見ながらTENORI-ONでまったりテクノやってるなんて、なかなか良い感じなんじゃないかなあ。
——-
J-WAVEのクイズ番組の賞金が入金されたので、それを元手に新宿ゴールデン街をさまよっていると、たまたま入ったバーのマスターが、キネマ旬報でドキュメンタリーの審査員をされている方ということで、やけに話が盛り上がった。さんざん色んな話をしたあげく、「お好きな監督さんはいらっしゃるの?」と聞かれるので、「ドキュメンタリーではないのですが、キアロスタミ監督が一番好きです」と言った瞬間、そこからなぜかお酒がタダになった。嬉しかった。それからキアロスタミ演出の素晴らしさをさんざん語り合った。そうしたらシリアの歴史研究家のお客さんが入ってきて、話はイランからシリアの濃い話へと移っていった。不思議な夜だった。
その方は岩波映画に所属していたらしく、土本典昭監督となにか深い関わりがあるような話をしていたが、後日、その土本監督が亡くなったというニュースを見た。一連の「水俣病」に関する映画は、学生時代から見たい見たいと思っているのだが、まだ見たことがない。どうやったら見れるのだろうか。
———-
外交官夫人キャサリン・サンソムの「東京に暮らす」は、僕の好きな「外国人による日本見聞記」。ハンス・モーリッシュの同じような本も面白かったし、今は宣教師ルイス・フロイスの16世紀ごろの日本見聞記も同時に読んでいる。サンソムの見聞記は、昭和初期の豊かな東京の風景を、子どもを見つめるようなあたたかい視点で描いている。彼女の素朴な人間描写を読んでいると、昔と今は断絶されたものではなくて、地続きになって今に至っているんだなぁ、という当たり前のことを、認識させてくれる。
———
考えるところがあり、夜な夜な長い時間、散歩している。太田尻家の田尻さんが、「散歩をするときは、木の実を拾って歩くのが楽しい」というので、なんとなく地面ばかり見て歩いてみるけれど、まったく何も見つからない。見方が悪いのだろうか。あるいは考えごとに意識が集中していて、実は何も見ていないということかな。けれど、空の変化はよく見る。午前3時半ごろから、ゆっくりゆっくりと空が明るくなっていくのを見ながら、たばこをくゆらせる。たばこが1000円になったら、税収は増えるけれど、こういう時間は失われるのかな。









