赤坂日和

講談社から、先日宣伝をした、僕がイラストを描いた本「大物講座」が届けられた。
さっそく読んでみたのだが、雑誌で連載していたときの感じと、良い意味で何かが違う。”啓発本の体裁をしている”という部分が、よりクローズアップされたような。うぬぼれかもしれないけれど、僕のイラストはなかなか栄えて見えた。雑誌で見ていたときよりも、イラストを見て単純にニヤっと笑える感じ。雑誌だとなぜか、それが感じられなかった。良かった、とほっとした。
ところがこの本のamazonでのランキング、現時点で21,076位。要するにたぶん、ぜんぜん売れてない。ブログ等での反応も今のところ無し。「大物講座」とブログ検索したら、トップがダメ工房日誌だった。なんか悲しい。まだ本屋に行って置かれているところを見ていないが、できればヴィレッジバンガードとかに置いてあってほしい。そういう内容の本だと思う。
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先日収録した素材を、自宅で荒編集できるようにダビング、今日はそれを赤坂のスタジオに取りに行った。受け取りはするものの、なぜか見るのが怖い。こんなことでいちいち怖くなってどうするんだろう。でも今はそれも、一生懸命やっているからこその不安なんだろうと、ポジティブに捉えることにしている。如何せん、ナイーブすぎる。”楽天的である”というのは、社会を渡り歩くうえでのひとつの武器なのかもしれない。
お昼は、そのスタジオの近くにあるベトナム料理屋で750円のフォーを食べた。接客が最悪で、味も大したことが無い。パクチーを入れたらベトナム料理になるといういい加減さが見えた。
その後、赤坂の街全体で行なわれている現代アートフェスティバル、Akasaka Art Flower 08を見てみる。これの出展者のひとりが、大学の同期生である志村信裕くんである。(※過去の作品について触れた記事はこちら)。時間がないので、志村くんが出展している、元料亭の島崎というところだけを見ることにする。
さすがに元料亭というだけあって、古風な日本建築のすばらしい施設だった。ここを会場にできるのはうらやましい。まず目に入ったトーチカという人たちの作品が抜群に良かった。おそらく、ペンライトを振り回しているのをコマ撮りして、光のアニメーションを作っているんだと思うんだけれど、小気味よいテンポの音楽に合わせて、なんだか心が躍る感じ。
松宮硝子さんというアーティストも面白かった。ガラスを砕いたり、加工したりして、独特の雪国のような空間を作る。料亭という場所的な魅力を最大限に生かして、単純にきれいでありながらも、夢の中を歩いているような幻想感があった。以前見たときは真っ白なギャラリーで展示をしていたが、今回のように限定的な空間に配置されたほうが、きれいなだけでない奥深さみたいなものがより強調されて、僕はおもしろいと思った。
肝心の志村くんの作品は、考えられないくらいの大量のまち針をスクリーンにして、そこにきれいな風景を照射するというもの。相変わらずの、作品をとりまく独特の「時間の流れ」が素晴らしい。単純なことをしているだけなのに、その場の空気や時間の流れが、まったく変わるのだ。まち針がよいマチエールになって、映像なのに絵画のようだ。ただ、いくつか違和感もあった。それは色々考えたが、一言で言うとスケールの問題なのかなあと。まち針スクリーンは部屋いっぱいのほうが良かったんじゃないか。まあ現実的な問題もあったのかもしれないけれど…。
とはいいつつも、同年代で、この大きな舞台に立てていること自体が素晴らしいことだ。僕もがんばろう。







